二足のわらじ(各種出演のお知らせ)

 私は呉服業のかたわら河東節という邦楽の仕事を年に数回させていただいております。
 河東節というのは、現在残っている他の浄瑠璃(義太夫、常磐津、清元など)が上方にそのルーツを持つのに対して、江戸生まれ江戸育ちの、いわば生粋の江戸浄瑠璃です。私は高校生の時にNHKの邦楽百選(現在の芸能花舞台の前身)に出演していらした山彦節子師に一目(耳?)惚れして上京後すぐに入門、平成六年に「十寸見東染(ますみとうせん)」の名を許されました。
 芸名の由来ですが、家元(現在は家元はおらず山彦節子師が技芸総代として家元を預かっています)が十寸見河東といい、男の弟子は十寸見東何々、と名乗る事になっています。普通は本名の一字を取るのですが、私の場合他の方がすでに名乗っていた関係で本名以外から付ける事になり、師匠と相談の上、染め物に関係する本業と、親しくさせていただいている市川染五郎さんから一字戴くお許しを得て、東染と決めました。響きも良く、愛着のある大好きな名前です。
 明治以降習得する方が非常に少ない絶滅危惧音曲であり、未熟な芸ではございますが、ここ十年ほどはプロの中に入って舞台を勤めさせていただいております。

■2月13日 河東節を知る会 「式三献神楽獅子」
会場 紀尾井ホール

呉服・着物・和装 高知県高知市 (c) ごふく美馬.