男のきもの暦
一月その一




新年最初の一枚には、十五年ぶりに仕立て直した塩澤紬のお対を選びました。
よく結城と間違われますが、流石に本結城の様な軽さと暖かさはありません。
でも滅多にないこの鳩羽鼠の色に惚れ込んで、まだ三條さんにお世話になっていた二十五歳の時に誂えました。
今回仕立て直すに当たって、いまいち気に入ってなかった羽裏を大好きなクワイの柄に替えました。
絞り染めの逸品です。
羽織紐はあをきさんで、着物の端切れを送って糸から染めてもらったもの。
仕立て直すと新品同様の、いやそれ以上の着心地になるのが織の着物の嬉しい魅力です。
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