夜食の愉しみ9

今日は連日の飲み過ぎがたたって酒を飲む気がせず、年に数日しかない休肝日となる。

360日以上風呂上がりにビールを飲んでいるので、休肝日となるとさて何を飲もうか大いに悩む。
迷った揚げ句、久々に「つぶしイチゴ」をやろうと思い立った。

これは私が子供の頃から大好きなデザートで、まずボウルに苺を入れ、牛乳を注ぎ、砂糖を適量、塩を少々投じる。


しかるのち専用の「いちごスプーン」を用いて苺をつぶす。丸みの有るものを押しつぶすので時々やり損ねて牛乳が飛び散る。牛乳を注ぐ前に苺をつぶしておけば飛び散る心配はないのだが、ここは譲れない。
何故なら牛乳の中で苺をつぶす時、白い牛乳の中にジュワーっと赤い果汁がマーブル状に染み出て来るのが一番のご馳走であり、食欲をそそるのである。

私は小さい時から何故かマーブル模様が好きで、「ウルトラQ」のタイトルバックを今でも強烈に覚えている。
お好み焼きの時も、もちろん全部混ぜて仕舞わないで、必ずマーブル状にする。

しかし何故か着物の「墨流し文様」は嫌いである。


久しぶりに食べた「つぶしイチゴ」は変わらぬ美味しさであった。
こたつに入ってこれを食べると、たちまち子供心に返った様な気がする、不思議な食べ物である。

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