君の名は

自分の大切なひとの
命日でさえ
忘れてしまう
薄情で

遠い土地の
名も知らぬ人々を
哀悼するフリだけは
すまい

何用あって月世界へ
と言った人がいた

我々は
世界中を救えるほど
つよくはない

隣の人も
救えないのに

何の罪悪感?

忘れる事か?

忘れなければ
いけないと

それが人間の才能だと
言ったのは誰?

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